犬のふぐり

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映画『ヘアスプレー』 うまく行きすぎミュージカル

アダム・シャンクマン監督作の映画『ヘアスプレー』を見たのです。

ぽっちゃりビューティのトレーシー役はニッキー・ブロンスキー、その父親役ウィルバーはクリストファー・ウォーケン、母親役エドナはジョン・トラボルタ

 

 

母親役がジョン・トラボルタ???

母親・・・?

 

  

あらすじ

 夢に煌めけ!

 

おすすめポイント

 主人公の母親役エドナをジョン・トラボルタが演じているところ。

 

 

続きはネタバレ有り感想&レビュー

 

 

ジョン・トラボルタ

前知識無く見ていたので、トレーシーの母親エドナがジョン・トラボルタだってことを知らずに見終わったのですが、この記事書くにあたって監督とか調べて今年で一番ビックリしています。

 

「なんか不思議な声してるな〜」とは思っていた右の玉ですが、いやトラボルタだとは思いませんもの。驚き桃の木山椒の木。

パルプ・フィクション』でサミュエル・L・ジャクソンと「マヨネーズwwww」とか言ってゲラゲラ笑ってたトラボルタが気弱で自分の容姿に自信を持てないお母さん役になっているとは思いませんやん?

 

そんな訳で今となっては映画『ヘアスプレー』は母親役のトラボルタに注目すべき映画として私の中では絶賛公開中です。

 

 

夢に向かって全力疾走かつ正面突破

トレーシーが前向きすぎて挫折を感じないところが個人的には盛り上がりに欠ける要因なのかなと。

ストーリー上は失敗やマイナス方向に傾く要素があります。

 

  1. 冒頭のオーディションで元ミス・ボルティモア中心に容姿を酷評されオーディションも落ちる
  2. ブラック・デー(月に一度、黒人が唯一番組に出演できる日)も元ミス・ボルティモアに無くされる。

 

といった中で、主人公のトレーシーはもちろん落ち込んだりもしたけれどとっても元気です。

 

マイナス要素が来ても高速前向き問題解決トレーシーだからおじさんちょっと物足りなかった。

 

どん底から這い上がるトレーシーのアイデアやミュージカルの凄さってやつを感じたかった。

どうしても感覚的にはすぐに解決出来過ぎィ! って印象を受けてしまった。そんなおじさんです。

 

 

差別へストレートパンチ

そんな訳で、もう少しトレーシーがアイデア絞り出して問題解決するような、漫画『始めの一歩』で言うと間柴戦に備えて木村氏がドラゴンフィッシュブローを編み出したようにですね、極限から踏み出す一歩を見たかった。はじめの一歩だけに。

 

しかし、トレーシーはリカルド・マルチネスに見えてしまった。ここまで来たからには『はじめの一歩』の例えで書いていきますけどもね。ええ。

トレーシーはジャブとストレートを鍛えて正攻法で突き進んでいく。

「差別? 知らねえ!」

白人と黒人を分ける紐がある中で黒人の友人に対して

「ダンスしようぜ!」

 

と、ドカドカ突き進む。あからさまに黒人を差別する元ミス・ボルチモア(番組プロデューサー)やその娘が嫌がらせをしてくる時に助けてくれるリンクも、トレーシーのダンスが上手いというところからトレーシーと接近していくのだけど、ダンスが微妙。

eiga.com

 

上記の監督インタビューで見られるが、トレーシー役のニッキー・ブロンスキーがダンスが全然できなくて特訓した、という話をしている。

実際、ダンスが一番重要となる映画では無いけどトレーシーがずっと憧れてきたテレビ番組は歌と踊りで構成されていてオーディションもミス・ボルチモアもダンスで審査するのだから、トレーシーは今までずっとダンスってきたんじゃ無いのかいって思ってしまう。

 

願えば夢は叶うっていうのはちょっと甘すぎやしないかい。その上差別意識も強い時代・地域のテレビ番組のラストで「今後差別の一切ない番組になります!」って言って終わるのは、グラブジャムン*1くらい甘い。もしくはスピードワゴンの漫才くらい甘い。

 

脇を固めるトラボルタやクリストファー・ウォーケンが素晴らしいし、ニッキーもトレーシー役にはまっているけれど、ストーリー上のトレーシーがあまりにも真っ直ぐキラキラすぎて、おじさんには眩しすぎた。そんな映画でした。

 

*1:世界一甘いお菓子