犬のふぐり

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映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』 涙ちょちょぎれてしまった者たちです

 歳を取ったせいか最近涙もろい。昔は、しんちゃんの大人帝国で東京タワーを駆け上っていくところでしか泣かなかったというのに。

 こんにちは右の玉です。実話に基づいたフランスの映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』を見たら涙ポロポロですよ。オススメしたいのですよ。

 

原題はフランス語『Les Héritier』読み方は「レ エリティエ」、意味は「後継者」。正確には複数形なので「後継者たち」。邦題の奇跡の教室って言うと、すんげえ授業が展開されそうですが、原題の意味を意識して見る方が良いかなって思います。

 

 

個人的満足度:75/100点

 

あらすじ

先生「コンクール出っぞ」

生徒たち「無理無理無理」

 

 

おすすめポイント

① 宗教、民族性でぶつかっぞ

 フランスに住んだことないから知らないけど! 当たり前のように差別する人が街中にいたり、クラスの中でも友人同士でも宗教が問題になったり。

 

②受け継ぐぞ

 受け継ぎましょう。その思い。続きはぜひ映画で・・・。

 

続きはネタバレ有りかもな感想&レビュー

 

涙ちょちょぎれっぞ!

 超問題ありクラスの担任となったマダム・ゲゲン。ゲゲン先生は授業の最初の日に宣言します。

 「教えることが大好きだから、退屈な授業はしないつもり」

 これ言い切れる先生ってなかなかいないんじゃないでしょうか。かっこいいマダム・ゲゲン。 最近イスラム教になった生徒は元々イスラム教の生徒た喧嘩したり、ちょっかい出してきた男子生徒に平手打ちする女子、臨時の先生が来たらクラスのほとんどの生徒が騒ぎ出し、「この件は報告するぞ!」と先生が言っても聞く耳持たず。

 校長先生も含め、周りの教師はこのクラスには諦めたような態度。でもマダム・ゲゲンは考えている。どうすれば授業に興味を持つか、というよりは、どうすれば生徒たちが自分の人生に向き合うようになるか、を。夢や目標に向かって進み始めるために、今この瞬間を大切にして欲しい。

 

 ホロコーストについてのコンクールにクラスで出場することを提案するゲゲン先生。コンクールのテーマは「強制収容所における子供と若者たち」。クラスのメンバーが大半が反対。「優秀なクラスが出るならわかるけどさ」と自分たちを蔑む生徒たちに、ゲゲンは言います。試みもせずに逃げるのか、と。コンクールに出る、と半ば強引に決めたゲゲン先生ですが、生徒に強制はしません。成績には関係ないことを伝え、自主的に出る生徒とコンクールでの発表内容を決めていく。

 

 発表準備をしていてもまだ喧嘩はする、クラスの全員が参加している訳ではない。しかし、少しづつこのコンクールのテーマについて調べていくことで興味は増していく。強制収容所に送られた人々は老若男女のユダヤ人。生徒の一人は当初、そもそもフランス人が送られた訳じゃないじゃん、という態度ですがマダム・ゲゲンはフランスやその他の国で普通に生きていた人たちだったことを冷静に伝えます。ゲゲン先生は生徒たちに考えることを促します。調べたことをまとめるだけではなく、その上で何を感じたのか。自分は何を考えたのか。

 そして、強制収容所に当時15歳で送り込まれ生き残ったレオン・ズィゲル(映画に出演しているご本人)の言葉。実際に強制収容所で過ごしたレオン氏の言葉は本当に心臓に直接響いてくる。生徒たちももはや演技なのかどうか、涙を流す。現代では考えられない、アウシュヴィッツの現実。冷静にとつとつと語るレオン氏の真っ直ぐな言葉。

 

 ある生徒が聞きます。「神を信じていますか」

 レオン氏は答えます。「神は信じていません。人を信じています。今、目の前にいるあなたたちを信じています」

 

kisekinokyoshitsu.jp

 

 

映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』 オススメです

 レオン氏の話も本当に心にくるものがあるのですが、コンクールでの授賞式でスピーチする女生徒(最もゲゲン先生に反発していた一人)がコンクールの宣言を読み上げるシーンでおじさんボロボロ泣いてしまいました。

 正直、映画のストーリーの中で描ききれていない部分、反発していた生徒が何故クラスの和の中に戻ってきたのか、とか何点か映画としての問題点もあるかと思いますが、実話に基づいて、当時のクラスの生徒(映画の中のマリック役)が、脚本を監督マリー・カスティーユ・マンシオン・シャールと共同で作り上げたこの作品、オススメしたい。

 

 映画のラスト、この超問題ありクラスの生徒たちの次年度の生徒たちの前で最初の授業を始めるゲゲン先生。あの決め台詞。

 「退屈な授業はしないつもり」

 真っ直ぐ生徒たちを見つめる先生。かっこいい。