映画『人生、ブラボー!』 〜○○ニーマタドール見参〜
カナダの映画でした。フランス語とちょい英語混じりみたいな感じだからケベックなのかしら。
あらすじ
弁護士「ウォズニアックさんあなた、553人の子供いますよ」
主人公「え、チガウヨ、私ウォズニアックチガウ、メキシコカラキタヨ」
コメディライクなほのぼのストーリー
借金取りからバスタブの中で水責めされ、借金を返すために大麻を育てようとしたりする主人公。恋人との間に子供ができたが、直前の時期に子供ができた兄は「子供なんか作るもんじゃない」と言っているし。
人は良いんだけど、責任感が無く、何だか適当に人生を送っているような主人公のダヴィッド。
恋人はいつまでたっても両親と合わせてくれないダヴィッドにイライラ。
私は、ほのぼのとしたこの映画好きでした。オススメ度:星5個中4つ!
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〜続きはタネバレありです〜
とある事情で、精子提供を600回ほどしていたダヴィッド。一回につき、35ドルくらいお金がもらえるらしい。
突然現れた弁護士によって、その精子が提供されて生まれた子供が553人いること、そのうちの142人が父親に会いたいと訴訟を起こしたことを告げられます。
精子提供の際には匿名を希望でき、ダヴィッドは全ての精子提供を匿名で行っており原題にもなっている『STARBUCK』という名前で全ての提供を行っていたのです。
142人の子供たちは、父親に一目会いたい、会う権利があるはずだ、スターバックは誰なんだ、と訴訟を起こします。
借金取りに狙われ、恋人の間に子供ができ、訴訟を起こされているというこんがらがった状況でダヴィッドは奔走します。親友の弁護士に頼み弁護をしてもらうことになるものの、裁判の流れは子供達に有利な展開。
親友の弁護士からは、とにかく訴えている子供達の情報くらいは見ておけと142人分の資料を渡されます。そんなの見ないと言うダヴィッドですが、好奇心に負け一人だけプロフィールを見ると有名なサッカー選手であり、それからはプロフィールを見てはその子たちがどんな暮らしをしているのか、何か困ったことは無いかと密かに助けたりします。
その点は持ち前の人の良さがでていて、ダヴィッド自身の「ちゃんとした」人物に今からでもなろうと思いどうにか行動に表そうとする成長が見て取れます。子供達と接していく中で自分の名を明かすべきでは無いかと思い始めるダヴィッド。
この訴訟はマスコミの目にも止まり、新聞やダヴィッドの周りでもスターバックは誰なんだ、なんて責任感の無い人間なんだ、オ○○ーマタドールだ、と噂されます。
ダヴィッドの恋人もスターバックについて、変態よ変態でしかないわマジで変態、と大批判。
弁護士の親友も、裁判に勝つ(=本名を明かさずにすむ)には、ダヴィッド自身の精神に問題があると証明するくらいしかないと言いながらも精神鑑定をしたところ、いたって健康。
恋人からは子供が出来たのだからしっかりした人物になってもらわないと困ると責められ、借金取りは遂にダヴィッドの父親まで水責めし、窮地に立たされる。
ここで弁護士の親友は思い立ちます。逆に相手を訴えれば良いのだ、と。物語は急展開を見せ、裁判に勝ち名前を明かす必要もなくなり多額の賠償金が手に入ることになったダヴィッド。
名前を明かさず、借金問題も片付いて、何も言わなければ恋人ともこのまま結婚出来そうです。しかしこれで良いのか・・・。
ダヴィッド「仮にだよ、仮にだけど、今名前を明かしたらお金ももらえなくなる?」
弁護士の親友「いや絶対言ったらアカン!!! アカンでほんまに。お金ももらえなくなるわ!」
ダヴィッド「・・・」
俺がスターバックだ!
ダヴィッドの父親がかっこいい。優しい。大好き。
ダヴィッドの性格の欠点も理解しながらその良さを最大限愛してくれる父親。遂にダヴィッドは決意を固め、出産した恋人の元にプロポーズの「告白」と自分がスターバックだという「告白」をします。
初めは衝撃のダブル告白に戸惑う恋人ですが、素直に気持ちを話すダヴィッドのプロポーズを受け入れます。よかった。
ラストは父親と兄弟たち、そして142人の子供たちにハグされるダヴィッド。超でっかい元気玉打てそうだなと思いつつハッピーエンドに心が温まった右の玉です。