映画『365日のシンプルライフ』 全部しまっちゃうおじさん
どうも、物欲にまみれた右の玉です。
映画『365日のシンプルライフ』を観たのです。フィンランドのドキュメンタリー映画。
糸井重里さんの「ほしいものが、ほしいわ」というコピーを思い出させるようなこの映画、オススメです。
本当に必要なモノって何だろう。欲しいモノ、必要なモノ、みんな違ってみんな良い。
個人的満足度:60/100点
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あらすじ
一旦ゼロにしたろ
恋人にふられたことをきっかけに、自分の部屋のモノの多さに疑問を持つペトリ。「そうだ全部無くしてみよう」ということで、部屋中の物を預け、一日に一個だけモノを取ってこれるというルールのもと、1年間生活をする。
監督、脚本、主演全てペトリ・ルーッカイネン。出演する方もみなペトリ氏の友人など赤裸々なドキュメンタリースタイル。
〜続きはちょっとネタバレかも〜
ほしいものって何だ
ほしいものが、ほしいわ
というコピーはリアルタイムで見ていた世代では無いけど、本当にグッときた。欲しいものはどこにあるのか、捨てるほどモノがあるこの時代に「欲しいモノ」なんてあるのだろうか。
主人公ペトリが途中でもはや必要なモノなんてあるのか、と悩む瞬間。必要なモノがある程度揃った後に考える、欲しいモノとは? モノが今の生活に何をもたらすのだろう。鑑賞者もペトリ氏と同じ視点に立って考えてしまうのが、この映画の良いところかと思います。
私個人も、物欲MAXおじさんなので次々とほしいものは思い浮かぶのですが一方で、最低限必要なモノだけで暮らせたらどれだけ身軽だろうか、とも思うのです。
ミニマリストの逆的な?
逆というのかは謎ですが、「最小限のモノで生活する」というミニマリスト的生活を目指すわけではなく、部屋中のモノを一旦ゼロにしてから1日に一個ずつ必要なモノを貸し倉庫から持ってくるというスタイル。
最初は素っ裸ですからねペトリさん。フィンランドにやってきたターミネーターみたいになってました。
え、服もダメなの? っていう驚き。最初に持ってくるモノは当然服、コートを選択。
外を素っ裸で小走りに走っていくペトリさん。かわいい。雪も所々積もっているので相当寒いかと思われるフィンランドの光景。
靴も無いので二日目は靴かなー?(靴じゃない) とか想像しながら見るのも楽しい。
ある程度期間が過ぎると、生活に必要なモノはほとんど揃ってくる。そこからが本番。ガチのマジ。
1日1個モノを持ってきて良いのに、数日間持ってこなくなるペトリ氏。
「本当に必要なモノだろうか?」と悩み、反抗期のような態度で「いや、必要ない」と何も持って来なくなる。
それからも、おばあちゃんに相談したりしながらモノとはなんなのか、必要なモノ、幸せってモノから来るんか? モノって何なんや?
と考えを巡らすペトリ兄やん。
物欲マシマシ全部乗せの私としては、非常に考えさせられる映画でした。
魔王に「世界の半分あげる」って言われたらすぐ貰っちゃうタイプ。
一方でモノを減らしたり、生活をシンプルにしたいとも思っているのですが、この映画はペトリ氏の素直さや、モノへの向き合い方の実直さが自然とモノとの付き合い方を考えさせる。
モノを持つと所有する責任が生まれる、という言葉も頭に残っている。
ペトリ氏は1年間この物をゼロから増やしていくという実験的な生活を行って、100個ほどが生活に必要なモノ、次の100個くらいが生活を楽しむために必要なモノだったと言っています。
ステイホーム週間ということもあって、家の片付けをしている方も多いでしょう。かくいう私もゴールデンウィークお掃除おじさんですが、モノを捨てる時にも増やす・買う時にも、もう少し考えていこうと思った今日この頃です。
片付けの前、もしくは片付けにひと段落着いたら、映画『365日のシンプルライフ』をご覧になってはいかがでしょうか?
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